本書は、平成１５年３月に当組合より発行いたしました「弁護士業務にまつわる税法の落とし穴」の改訂版です。
大阪弁護士会内の会派である友新会の創立１００周年記念事業の一つとして行われました「税法講座」を元に発行いたしました旧版は、弁護士の先生方だけでなく、公認会計士や税理士の先生方、その他幅広い方々からご好評をいただきました。
その中で、旧版から３年半余り経過し、税制も一年毎に改正されることから、改訂版を望む声が多数寄せられました。そこで、友新会及び執筆者の先生方に改訂版の編集・執筆をお願いしましたところ、快く引き受けていただき本書出版の運びとなりました。

もくじ

第１章　まず、所得税からやってみよう──税法もやっぱり法律だ！
　　　　　　　立命館大学法学部教授　三木義一

第２章　譲渡所得の落とし穴──これを知らねば弁護士はできない
　　　　　　　弁護士・公認会計士　関根　稔

第３章　粉飾決算はこうして見破れ──法人税法の学び方
　　　　　　　弁護士・税理士　山本洋一郎

第４章　危険がいっぱい、相続事件──相続税だけではすまない相続事件
　　　　　　　弁護士・税理士　山名隆男

第５章　破産管財人は税金を忘れるな──倒産と税務の知識
　　　　　　　弁護士　永島正春

第６章　質問検査にはこう対処せよ──質問検査と更正・決定の手続
　　　　　　　弁護士　鶴見祐策

第７章　国税債権に優先せよ──租税債権の徴収と私債権
　　　　　　　弁護士　水野武夫

第８章　マルサとの対応のポイント──査察事件への対処
　　　　　　　弁護士　大野　敢

第９章　税務争訟はこう戦う──納税者の権利を守るために
　　　　　　　前東海大学教授・弁護士　山田二郎

第１０章　〔パネルディスカッション〕弁護士業務にまつわる税法の落とし穴
　　　　　　　関根　稔、三木義一、山名隆男、山本洋一郎、水野武夫